むずむず脚症候群
むずむず脚症候群( restless legs 症候群)とは
夕から夜、寝る前など安静にしている時、
足がむずむずする、虫がはうような感じがする、
などの異常な感覚があり、
足を動かしたくなる衝動が出てくる病気です。
足を動かすと症状が治ることも特徴です。
成人の1%程度にみられ、
女性にやや多く、
加齢とともに増えます。
片側のこともあり、
遺伝性・家族性のこともあります。
原因
80%ほどは原因不明とされ、
20%ほどは貧血(鉄欠乏性)など原因がある
といわれています。
鉄欠乏性貧血の他の原因としては、
妊娠、
慢性腎臓病、
糖尿病、
関節リウマチ、
パーキンソン病、
薬剤性、
末梢神経障害、
などがあります。
症状
足を動かしたいという衝動、
足の不愉快な感覚
(虫がはうような、むずむず、火照り、ちくちく、身の置き所がないなど)
安静時(臥位や座位)に悪化
足を動かすことで改善
日中よりも夕から夜間に悪化
以上のような症状が特徴です。
検査・診断
血液検査で貧血や腎機能などを確認
頭部CTや脳MRIで神経疾患の確認
末梢神経障害が疑われる場合は神経伝導検査を行うことがあります
治療
カフェイン、アルコール、タバコを避ける
鉄欠乏性貧血があれば鉄剤の補充
プラミペキソールやニュープロパッチ
レグナイト
クロナゼパム
などがあります