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脳出血

まとめ

脳出血とは、脳の血管が破れて出血してしまう病気です。

原因として、高血圧が多いです。

突然、片方の手足が動かしづらい、話しづらい、普段よりもひどい頭痛が出現する

吐き気があったり吐いてしまったり、といった症状が見られます。

命に関わることもあり、救急受診がすすめられます。

可能であればリハビリは早期に始めましょう。

 

救急受診が必要な場合

・突然、今までにないようなひどい頭痛がして、吐き気や嘔吐が見られる

・突然、片方の手足が動かしにくい、感覚がない状態となった

・突然、言葉が話せない、言葉が理解できなくなった

・突然、めまいやふらつきが出現し、歩けなくなった

(本人は体調が悪かったり、思うように話せなかったりすることが多いため

 ご家族や状況のわかる方といっしょに受診されることをおすすめします)

 

脳出血とは

脳の中の血管が破れてしまい、脳の中で出血した状態です。

 

原因

高血圧がもっとも多いと言われ(Tanaka H et al. Stroke. 1982; 13: 62-73)、

高齢者ではアミロイドアンギオパチー

(アミロイドアンギオパチーとは、細い脳血管にアミロイドというタンパク質が付き

 血管がもろくなり、出血しやすくなっている状態)、

若い方では脳動静脈奇形など血管の異常が原因のこともあります。

 

症状

脳は部位により働きが異なるため、

出血した部位や出血量により症状や程度が異なります。

出血量が多いほど、脳細胞が圧迫されてしまい様々な症状が出現します。

主なものとして、

頭痛、嘔気・嘔吐、

片側の手足の動かしづらさ(片麻痺)やしびれ(感覚障害)、

話しづらさ(構音障害や失語)、

歩きづらさ、めまい、

重篤になると意識が悪くなったり(意識障害)、呼吸が不安定になるなど

命の危険に関わることがあります。

 

検査

経過や症状を診て

血液検査や頭部CTなどが行われます。

必要時には脳MRIで原因をさらに調べることがあります。

 

治療

現時点では根本的な治療法はありません。

出血量が安定し、次第に吸収されると症状が改善することがあります。

出血量が多いと、様々な症状が出現します。

さらに、命の危険がある場合などは手術が検討されます。

それ以外の場合、

降圧剤で血圧を下げて出血量が増えないようにする、

抗脳浮腫剤で脳の腫れを抑える、

血液をサラサラにする薬剤を内服している方は、出血が止まりにくいため

その薬剤の効果を弱めるための中和剤を使うこともあります。

 

後遺症

話しづらさや手足の動かしにくさなど

何らかの後遺症が残ってしまうことが多いです。

後遺症の重くなると、本人を支えるご家族の負担が大きくなると思われます。

脳出血となり、全身状態が安定していれば早期からリハビリテーションをした方が

その後の運動機能などが良い(Antje S et al. Stroke. 2012; 43: 2389-94)

と言われています。

患者さんによっては、リハビリテーション専門の病院へ転院して

リハビリテーションが継続されることがあります。

また、

脳出血とならないよう予防することが重要です。

高血圧が原因のことが多いため、

普段から血圧を測定して高くなっていかないよう注意しましょう。

また、糖尿病や脂質異常症、喫煙、飲酒などによる動脈硬化で

血管がもろくなり出血しやすいと言われているため、

食事内容や生活習慣の見直しも大切です。

 

当院では

問診や身体診察、頭部CTなどで脳出血を見つけていき、

必要時には近隣の脳卒中センターなどへ紹介します。

また、

脳出血後の血圧コントロールといった再発予防や

脳出血を起こさないよう発症予防にも力を入れていきます。

 

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