のうとちょう
脳と腸が互いに影響を与えている、
と言われています(脳腸相関)。
ストレスがかかると
腸内細菌のバランスが変わり
便秘や下痢となる、とも言われています。
なんだか思い当たるエピソードがある人も
いるかもしれません。
また、
認知症の人と認知症ではない人と比較すると
腸内細菌の組成が異なるようです(2019 佐治ら)。
腸内細菌が認知機能に対して
どのように影響を与えているのか
まだ分かっていませんが
(一部の腸内細菌の代謝産物が脳細胞に炎症を起こす説など)
ビフィズス菌MCC 1274の摂取(200億個/日)により
認知機能改善が見られた、
という報告があります(2020 Xiangら)。
ただ、
誰にでも効果があるわけではなく
認知症ではなく(MMSEスコア21点以上)
軽度認知障害(アーバンス神経心理検査が低め)の方が
ビフィズス菌MCC 1274を16週間摂取(200億個/日)すると
即時記憶(新しい情報をすぐに記憶する力)、
視空間・構成(空間的関係を認識して正確に構成する力)、
遅延記憶(数分〜数時間の記憶力)が
改善したようです。
ビフィズス菌をヨーグルトなどでおいしく食べることができて
認知機能も改善できれば
うれしいですね。