インフルエンザがやってくる?!
当院でも今週から急にインフルエンザA型の方が増えています。
2020年、2021年、そして2022年も
コロナ(COVID-19)とインフルエンザが流行ると危険だ、
と言われていましたが
2020年、2021年は例年と比較すると流行ることはありませんでした。
しかし、
今週の状況をみると今年2022年はインフルエンザA型が流行りそうです。
一般的な「かぜ」とインフルエンザを比べると
インフルエンザの方が急に発症し、
発熱、咳、筋肉痛や関節痛などの全身症状が目立ちます。
全身症状は、ベッドから動けない、座っていられず寝込んでしまう、
など日常生活に大きな影響が出てしまうほどです。
今年も流行っているコロナ(COVID-19)も
急に症状が出現し、咳や全身症状がみられるため区別が難しいです。
そのため、抗原検査などの結果に頼らざるを得ません。
当院では、
まずコロナ(COVID-19)とインフルエンザの感染を確認するため
抗原検査を行うことが多いです。
さらに
必要であれば遺伝子検査
(NEAR法:PCR 法と陽性一致率 93.3%、陰性一致率 98.4%とほぼ同等の精度)
も行い、COVID-19かどうか確認しています。
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インフルエンザワクチンについて
インフルエンザワクチンを接種しても
インフルエンザにかかってしまうことがあるため、
ワクチンを接種しても意味がない、と
言われてしまうことがあります。
しかし、
インフルエンザワクチンを接種することで
発病する人が40〜60%減る、
という報告があります(Belongia EA et al., 2016)。
また、
インフルエンザワクチンの効果は
発症予防、
入院・重症化・死亡を防ぐ効果があります。
さらに、
地域などで接種する人が増えると(接種率が上昇すると)、
乳児や高齢者、喘息や肺疾患など基礎疾患のある人が
感染する危険性を下げることができます。
乳児や高齢者、基礎疾患のある人は
インフルエンザにかかると肺炎や脳症など
合併症を発症する危険性が高いため
より注意が必要です。
年末は多くの医療機関が休診となるため
症状があり、感染症が心配な際は
年末となる前にご相談ください。